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先輩からのひとこと

呼吸器グループでレジデントとして学んだ先輩や、現在、活躍中の先輩からのひとことです。

平成25年度 レジデント 伊坂 哲哉伊坂 哲哉

 私は2013年4月〜2016年5月の期間、神奈川県立がんセンターで働かせていただきました。初めの1年間はレジデントとして病理診断科で半年間および呼吸器内科で3か月間勉強させていただいたのち、以降は呼吸器外科で修練させていただきました。私がこの3年間で学んだことは、肺癌の診断・治療の知識や手術手技だけでなく、医者(特に外科医)として必要な倫理・哲学など多岐にわたります。患者さんに最善の肺癌治療を行うために、神奈川県立がんセンターでは肺癌に携わる各分野のエキスパートが結束し、それぞれが粉骨砕身で医学に従事しております。このような環境の中で、諸先生方の一挙一動が勉強になり、私の医者人生の中で神奈川県立がんセンターでの経験は一生の宝となりました。私自身、神奈川県立がんセンターでしか経験できないような肺癌治療に従事させていただきましたし、また研究面においては国内・海外学会発表および論文執筆を数多く経験させていただきました。また神奈川県立がんセンターでは、異なる環境で経験を積んできた境遇の異なる同世代の仲間と働くこととなりますので、お互い刺激し合い、切磋琢磨しながら自らを高めていくことができます。日常業務に加えて勉学・研究などに忙殺される毎日ではありましたが、同世代の仲間の存在は心の支えにもなりましたし、今後の医者人生においても神奈川県立がんセンターで築き上げられた人間関係は一生の宝となると思います。様々なことを経験でき、医者として成長できるきっかけになると思いますので、是非神奈川県立がんセンターへ学びに来てください。


平成24年度 レジデント 渡部 真人渡部 真人

 自分が神奈川県立がんセンターにレジデントとしての生活が始まったのは、医師免許取得後6年目の時でした。1年目には病理診断科と呼吸器内科を研修し、2年目は呼吸器外科を研修するカリキュラムを選択しました。ここでの生活で得られたことは山のように多く、とても書ききれないですが、その中でも特に大きかった財産は3つあると思います。まず一つは病理診断科、呼吸器内科の研修で得られた呼吸器外科以外の側面から呼吸器疾患を見るという視点です。肺癌の画像所見を学び、さらにそれを組織学的に検討することで肺癌自体に対する理解を深め、腫瘍学としての呼吸器外科学に対しての理解も同時に深めることが出来ました。もう一つは、技術的な経験があります。基本的に外科を選択したのは純粋に技術を向上させる事に喜びを感じる人種である以上、高いレベルの技術を目の当たりにできるというものは何よりの喜びだと思います。しかもここで見られる技術というものは必ずしも新しい機械や方法というものだけでなく、電気メスの使い方など、基本的とも思える技術でありながら、それが極限まで洗練されているというもので、手術を見て感動する場面というものを何度も経験することが出来ました。そして三つ目は多くの人に出会うことが出来るということだと思います。外科だけでなく病理、内科、さらには呼吸器以外の先生方も多くの事を教えて頂けましたし、同じレジデントの仲間と疾患の事を遅くまで議論するような経験は今までには得られなかったものです。

 とにかく毎日が貴重な経験の連続であっという間に2年間が過ぎてしまいますが、ここで得られたことは一生の宝になるものばかりです。


平成21年度 がん専門修練医 菅 泰博菅 泰博

 私は、神奈川県立がんセンターで呼吸器外科のがん専門修練医として2年間務めさせていただきました。それまでの経歴は東京医科大学病院で研修医終了後、4年間在籍して呼吸器外科を学び、その後2年間は民間病院で主に消化器外科を学んで、8年目からこちらでお世話になりました。呼吸器外科に関しては2年間のブランクがあり、また一から呼吸器外科の手術を学ぶ姿勢で臨みました。部分切除から始まり、リスクの少ない葉切除、区域切除、2葉切除、進行癌症例など難易度の高い手術まで、2年間かけて無理なく段階的に執刀させていただきました。またスタッフの先生が執刀する非常に難易度の高い残肺全摘、肺動脈形成、気管支形成などは、前立ちをさせていただくだけでもとてもよい経験になり、これらの手術を術者として執刀することが今後の自分の当面の目標となったと思います。呼吸器外科チームはスタッフの先生方はすべて違う大学の出身ですが、皆一度は中山治彦部長からご指導を受けた方々で、多少の手技・攻め方の違いこそあれ、一貫性のある手術を分かりやすく論理立てて教えていただきました。また手術記録の作成は修練医およびレジデントの大きな仕事のひとつですが、これをなくしては手術の上達はあり得ません。当初私は、手術時間よりも手術記録の作成に時間を費やしてしまい、よく睡眠不足になっていました。しかしこの作業を続けることにより解剖を熟知し、無駄のない動作が少しずつできるようになっていくと思います。それから外科医という職業の性質上、スタッフの先生方、レジデントの先生方とは家族よりも一緒にいる時間が長いのですが、苦楽を共にすることにより強い絆が生まれ、困難な手術や合併症に力を合わせて乗り越えることができました。がんセンターを退職した今でもその「つながり」は続いております。

 また週に一度ある呼吸器グループカンファレンスでは、呼吸器内科、放射線治療科、病理診断科の先生方と意見交換することにより、画像診断、化学療法、放射線療法、病理学的なアプローチなどを学ぶことができます。その道のスペシャリストの先生方から最新の知見を吸収することにより、多角的に肺癌治療に取り組むことができるようになると思います。皆さんもこのように肺癌診療を高いレベルで総合的に学ぶことができる、神奈川県立がんセンターで学んでみてはいかがでしょうか。



平成21年度 病理診断科レジデント 生駒 陽一郎

病理診断科の研修を経験して

生駒 陽一郎

 私は2009年4月から2年間の予定で、神奈川県立がんセンター呼吸器科(外科)レジデントとして研修させていただいております。

 神奈川県立がんセンターでは、病理診断科のレジデントでなくとも3〜6ヶ月間の病理診断科研修が可能で、私も3ヶ月間病理診断科で研修させていただきました。また神奈川県立がんセンターでは、呼吸器グループとして、内科をはじめ病理診断科・放射線腫瘍科・外科の密な連携がとられており、病理診断科研修中でなくとも病理診断科の先生方に相談にのっていただきやすい環境が整っていることも魅力の1つです。

 私自身これまで病理診断に携わったことは研修医時代も含めほとんどなく、術後切り出しの際に臨床・手術所見や診断にあたっての希望などを病理の先生に伝える程度でした。そのような状態でしたので多分にご迷惑をおかけしたこととは思いますが、病理診断科の先生方や技術スタッフの方々ともに、切り出しの方法から診断まで嫌な顔ひとつせず根気よく丁寧に指導していただきました。特に部長の亀田先生には、極めて基礎的なことから質問を繰り返しても1つの質問にその2倍3倍の答えが返ってくるほど熱心な指導をしていただき、とても有意義で濃密な研修をすることができました。

 神奈川県立がんセンターでは年間を通じて肺がんや縦隔腫瘍など症例数が非常に多く、それゆえさまざまな、そして貴重な症例を経験することが可能です。このような素晴らしい施設で呼吸器病理を勉強するという機会に恵まれ、非常に幸運であったと感じています。そして私は、病理診断科研修で得ることができた肺がんなどのより良い病理学的理解が、より良く臨床の現場につながるようにこれからも努力していきたいと思います。



平成20年度 呼吸器内科レジデント 村上 修司村上 修司

 はじめまして。呼吸器内科レジデントで、卒後8年目の村上です。以前から、週1回の気管支鏡を勉強させてもらいに来ていた縁や、肺がん画像診断セミナーでの山田先生を初めとした当センターの先生方の熱い指導と、その画像診断に衝撃を受け、レジデントとなりました。

 呼吸器レジデントは非常に恵まれた環境にあります。内科、外科はもちろんのこと、病理、放射線治療にも肺がんを専門にされた先生方がそろっています。また、病理診断科を必修として3ヶ月回るのですが、学生のとき以来病理を苦手としてきた自分にも優しく、時には厳しく指導してくれました。またこの病理の理解は、肺がんの画像を理解する上で非常に重要なものとなりました。

 週1回のキャンサーボードでは各科忌憚のない意見を述べ合い、いい関係がとれています。さらに内科では週1回のカンファレンスと、気管支鏡が週2回、胸部CTの読影が週1回あり、夕方からは医師会の読影会に参加することもあります。これらで肺がんの画像診断のポイントを教えてもらえます。日常臨床以外にも、画像診断と化学療法の診療研究を行っており、レジデントもこれらの研究に参加し、それぞれにテーマを持って研究しています。研究成果は、学会や厚生労働省研究班での発表、論文にするなど機会もあります。このように、日常の診療以外にも医師会活動への参加、研究など、多岐にわたり肺がんに関する勉強ができますので、興味のある方はぜひ一緒に働きましょう。



平成20年度 呼吸器外科レジデント 石川 善啓石川 義啓

 はじめまして。僕は平成13年に卒業し、消化器・心臓・呼吸器外科などで約5年間トレーニングし、外科専門医を取得してから、当センターのレジデントに応募しました。当センターの魅力は、手術症例数が多いことはもちろんですが、何よりもチームの雰囲気が良いことが挙げられます。部長からレジデントまで総勢5〜7人、卒業大学や所属医局などはさまざまですが、1つのチームとして全員でカンファレンス、手術、病棟管理を行い、そこに垣根は全くありません。手術や病棟管理の知識などいろいろなやり方を吸収することができます。また、朝夕に全員で行う回診やカンファンスの場でレジデントも積極的に意見することができますし、みんなで良いものを作り上げていこうという雰囲気があります。

 呼吸器グループは、外科の他に呼吸器内科、放射線腫瘍科、病理診断科から成りますが、この間の垣根もやはり全くありません。カンファレンスでのディスカッションのみならず、実際にローテーションすれば、スペシャリストの先生方から熱のこもった指導を受けることができます。病理診断科は必修として3ヶ月ローテーションし、スタッフの指導のもとレジデントが手術検体を切り出し、病理診断をつけていきます。臨床と病理が互いに切り離せないことを肌で感じ、非常に貴重な体験でした。また、呼吸器内科では画像診断、化学療法を学ぶことができます。特に画像診断のレベルは全国的に有名です。3ヶ月ローテーションで、レントゲン読影の基礎、緻密なCT読影能力を身につけることができました。

 長くなりましたが、このように呼吸器グループでのレジデント研修は、外科医だけでなく、腫瘍内科、病理診断、放射線治療、どのスペシャリティーを求める方にとっても、求めれば多くを得られます。

 これを読まれた皆さん、ぜひ一緒に働きましょう!!



平成18年度 呼吸器外科レジデント 大岩 加奈大岩 加奈

 神奈川県立がんセンター呼吸器外科で2年間のレジデント生活を過ごしたのは私が医師4・5年目のときでした。1年目に呼吸器内科、病理診断科等を研修し、2年目の1年間を呼吸器外科で研修することとなりました。当時、それまでほとんど手術に携わっていなかった私は、真っ白な状態で乗り込む形になり、不安でいっぱいでした。しかし、がんセンターの先生方はとても根気強く、丁寧に、時に厳しく、時に楽しくご指導してくださいました。開胸の仕方から、肺部分切除、肺葉切除、リンパ節郭清に至るまで、前半は主に助手として参加し、後半は術者として肺葉切除20例、肺部分切除23例、その他3例を経験することができました。また、手術手技だけでなく、常に学会発表等にも参加し学術的な面も強化することができました。毎日充実した日々を過ごすことができ、本当に楽しい1年間でした。がんセンターで過ごした経験は、今の私の礎となっていると思います。